転職すれば「何者」かに成れるのか
#「就職活動はトランプのダウトに似ている」
映画「何者」のセリフだ。
7をエースに思わせたり、弱いカードを強く見せる
嘘を作ってわけじゃないけど、見せ方次第で自分の手札を生かせる、と。
僕は転職活動中で、友達な相談したら似たようなアドバイスをもらった。
しかし、疑問が浮かんだ。それでいいのか?果たしてそれで本当にいいのか?
転職活動が上手くいって企業から内定をもらえたとしよう。
でも、いつかその嘘がバレたら?ダウトと言われたらどうなんだろうか?と。
確かに転職してしまえばこちらのものではある。
でも嘘をつき続けるのか?実際に働くまでにスキルアップをしてバレなければいい→その能力がある人はいいが僕はそんな器用じゃない。
僕は失敗して、失敗して、そして成長していく努力型だと自覚している。今の職場、業務もそうだ。
なら、最初から正直に、誠実に、嘘をつかずに堂々と勝負すべきだろう。
ーーーーーー以下ネタバレ含むーーーーーー
#映画のラスト、あるいは人生の最後
佐藤健演じる主人公は面接での1分間自己アピールの時に上手く話せない。
いや、上手く話そうとしない、綺麗に見せようとしない。
言葉にならない自分の正直な想いや内面を表現しようとするが、今まで取り繕って、猫を被って、必死に演じていたから「ありのまま」を出さない。
でも、それが格好いい。
「素敵」なんだ。
映画「駆け込み女と駆け出し男」にて大泉洋演じる主人公はこう放つ
「素晴らしい」
相手役がこう返す
「すぼらしってのは冷てぇんじゃねえか」
「いえ、"すぼらし"ではなく"素晴らしい"です。"素"すなわち"素を晴らす"と書いてこの上なく好ましいといい、更に"素に敵わない"ときは"素敵"と言いましょう」
ありのままが一番というのは昨今よく言われていることだ。
特にここ20年ほどは顕著ではないか?世界的に誰もが個を出したがっている。
何故か。
SNSが出来たからだろう。
繋がりやすい。
だが、繋がりやすさは時に寂しさも引き起こす。
#仕事とは
人との繋がりである
人は1人では生きていけない。
将来的にはわからない。だがそんな古典を読んでも、どんなに未来のSF物語でもたった1人では生きていない。
実態上は1人でも、人ではない何者か、あるいは死んでいるような身の上だ。
人は1人では生きていけない。
仕事もそうだ。
繋がるには信頼が必要だ。信用が大切だ。
一朝一夕では生まれない、だから尊いんだ。
だから正直に、誠実に、真面目である必要があるんだ。
ーーーーーー蛇足ーーーーーー
#チラシ
ハードカバーと文庫版は割と志向が同じだ
「彼らは何者でもない」
何故なら顔が描かれていないからだ
人が人を判別するのは顔だ
面白い話がある
日本の顔文字はこう
(´・ω・`) (′;ω;`) (*´∀`*)
海外はこう
:) :(
日本人はマスクをするから目で訴える
海外はサングラスをするから口で訴える
話を戻す
顔が描かれていない、特に「目」が描かれていない。それはつまり人間ではない。社会的に人間ではない=社会人ではない
→何者でもない
→就職活動中の大学生というわけ
映画のポスターは別verもあるんだが、こちらよりも冒頭の方が好みだ
でもこっちも好き
ネタバレに近いけど、個性がでてるから
でも映画においてあまりネタバレしない方がいいのと、映画、原作の趣旨に沿っているのは冒頭のポスターだと思うから
このポスターは割と色つけされてるし、情報が多い。つまり日本人向けポスターなんだよね。嫌いだwww